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2020年10月27日 | Customer News

TecanとProtiFiはプロテオミクスのためのトータルソリューション構築で共同事業を発表

Tecan社とProtiFi社は、ProtiFi S-Trap™サンプル調製システムとTecan Resolvex®A200加圧式SPE自動化ワークステーションを基盤とする高い拡張性を持ちながら使いやすいプロテオミクス・ワークフローのトータルソリューションを提供するため提携しました。このトータルソリューションは、質量分析を使ったプロテオミクス研究を行うためのあらゆるタイプのサンプル調製を再現性よく行うことを可能にします。

これまでのプロテオミクスのためのサンプル調製は長時間を要し、かつエラーが起きやすい多ステップで構成されるワークフローが必要でした。またプロテオーム解析データのばらつき全体の75%は、サンプル調製のステップで起きているとの文献もあります。Resolvex A200を使ってS-Trapシステムでサンプル調製することにより、この問題を解決できるだけでなくプロテオーム解析用の多数のサンプルを迅速かつ安定して調製できるようになりました。 このトータルソリューションは自動化、標準化、および至適化されたワークフローを実現し、生産性の向上やプロトコール開発の必要性の回避が可能なため、高品質かつ高再現性をもつ均一なサンプル調製が行えます。

ProtiFi S-Trapサンプル調製システムは調製ステップの多くの問題を回避し、かつ画期的な96ウェルプレートベースのプロテオーム解析用サンプル調製ツールです。血清や土壌などさまざまなサンプルからの分析に関して、数百にのぼる報文にこれまで引用されてきました。S-Trapプレートにより、ターゲットサンプルを捕捉・濃縮・洗浄できます。界面活性剤、PEG、塩類、Laemmliローディングバッファーおよびウイルス輸送液などの添加物質やコンタミすべてを除去します。サンプルはプレート上で消化酵素処理され、わずか数時間でLC-MSアッセイ・サンプルが得られます。コンパクトなResolvex A200加圧式SPE自動化ワークステーションと組み合わせることで、ラボに手頃でハイスループットなプロテオーム解析用サンプル調製の自動化を実現できます。Resolvex A200システムは加圧ガスを用いた加圧により複数のカラムまたはウェル全体に最高の処理再現性および均一性をもたらします。さらにS-Trapシステムの変性、洗浄、結合および溶出用の各バッファーを含む最大11種類の各種処理に必要な溶媒の正確な送液を自動化し、効率的な洗浄、消化および溶出を行います。S-Trapサンプル調製用標準プロトコールはResolvex A200ワークステーションに事前にプリセットされていますが、特殊なニーズに至適化されたカスタムプロトコルを作成することもでき、処理時間の短縮や分析性能を向上させることも可能です。

Resolvex A200 の詳細については https://diagnostics.tecan.com/positive-pressure-workstations をご覧ください

S-Trap サンプル調製システムの詳細については https://www.protifi.com/s-trapをご覧ください。

この記事の本文はTecan(本社 スイス)が、2020年10月27日に発表したプレスリリースをテカンジャパンが日本語に翻訳したものです。 翻訳文の表現等に疑義が生じた場合は、原文こちらをご参照ください。